屋根の寿命を延ばす重要なメンテナンスについて!
- コラム
【棟(大棟)の積み替え工事とは?】屋根の寿命を延ばす重要なメンテナンス
瓦屋根の一番高い部分――屋根の「てっぺん」にあるのが棟(むね)です。
棟の中でも屋根の頂点を横に走る部分を「大棟(おおむね)」と呼び、瓦屋根の見た目と防水性を支える重要な箇所です。
この棟部分は、地震・台風・経年劣化の影響を最も受けやすい部分でもあります。
今回は、そんな屋根の要である棟(大棟)の積み替え工事とは何か、そしてどんな時に必要なのかをわかりやすく解説します。
棟(大棟)とはどんな部分?
棟とは、屋根の「山」の部分にある瓦を積み重ねた箇所で、屋根面と屋根面が交わる境目です。
瓦の隙間や屋根内部に雨水が侵入しないようにするための仕上げであり、同時に屋根の美観を整える装飾部分でもあります。
この棟の中には「葺き土(ふきつち)」と呼ばれる土や、現在では軽量な「南蛮漆喰」などが詰められており、瓦を支えています。
しかし、経年とともにこの内部が劣化すると、棟瓦がズレたり崩れたりして雨漏りや瓦の落下の原因になることがあります。
棟の積み替え工事とは?
積み替え工事とは、既存の棟瓦を一度すべて撤去し、内部構造を新しく作り直す工事のことです。
表面の漆喰だけを塗り直す「漆喰補修」とは異なり、棟の内部の土台からしっかり補修を行うため、耐久性が大きく向上します。
棟の積み替え工事の流れ
- 1. 既存の棟瓦と漆喰を撤去: 劣化した漆喰・葺き土を取り除きます。
- 2. 下地の清掃・補強: 屋根面を整え、防水シートの破損があれば補修します。
- 3. 新しい棟の施工: 南蛮漆喰や軽量モルタルを使用して新たに土台を形成。
- 4. 瓦を新しく積み直し: 専用金具や銅線でしっかりと固定。
- 5. 仕上げ・点検: ズレ・隙間がないか確認し、棟部分を丁寧に仕上げます。
この工法によって、古くなった葺き土が引き起こす瓦のズレ・雨漏り・崩れを根本的に解消できます。
積み替え工事が必要なサイン
次のような症状が見られた場合は、積み替え工事を検討しましょう。
- 棟瓦がズレている、または傾いている
- 漆喰が剥がれ、内部の土が見えている
- 台風後に瓦が落ちた・動いた
- 天井に雨染みが出てきた
- 築20年以上、棟の補修を一度もしていない
これらの症状を放置すると、棟部分から雨水が侵入し、屋根下地や構造材を腐食させてしまいます。
積み替え工事のメリット
- 屋根の耐久性アップ: 内部から新しくするため、雨漏りのリスクを大幅に低減。
- 耐震・耐風性の向上: 金具固定で瓦のズレや落下を防止。
- 美観の回復: 新しい漆喰で屋根全体が明るく美しく見える。
- 将来のメンテナンスコスト削減: 一度しっかり直すことで、長期間安心して暮らせる。
まとめ:棟の積み替え工事で屋根を長持ちさせよう
瓦屋根の棟(大棟)は、屋根全体を支える重要な構造です。
経年劣化を放置すると、雨漏りや倒壊リスクに繋がるため、10〜20年を目安に点検・積み替えを行うのがおすすめです。
外から見てわかりづらい部分だからこそ、専門業者によるドローン点検や屋根診断を活用し、早めに対策を取りましょう。
「棟がズレている気がする」「漆喰が剥がれてきた」などのサインを見つけたら、早めにご相談ください。
熟練の職人が丁寧に点検し、最適な修繕方法をご提案いたします。