瓦屋根って地震や台風に弱い?実はとても強くて長持ちする屋根なんです!
- コラム
瓦屋根って地震や台風に弱い?実はとても強くて長持ちする屋根なんです!
「瓦屋根は地震で落ちる」「台風で飛ばされやすい」
そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
確かに昔の瓦屋根は重量があり、施工方法も現在とは異なっていました。
しかし、現代の瓦屋根は施工技術・固定方法・防災性能が大きく進化しています。
この記事では、「瓦屋根=壊れやすい」という誤解を解きながら、瓦屋根の本当の魅力をお伝えします。
瓦屋根は本当に地震に弱いの?
まず、結論から言うと現在の瓦屋根は地震にも強いです。
その理由は、施工技術と構造の進化にあります。
- ① 防災瓦(ロック機構付き)でズレ・落下を防止:
近年の瓦は「防災瓦」と呼ばれ、瓦同士を金具や爪でしっかり固定。地震の揺れでもズレにくく、飛散リスクが激減しました。 - ② 施工基準の見直し:
建築基準法の改正以降、「全数釘打ち施工」が義務化。これにより、瓦一枚一枚が確実に固定され、従来よりも耐震性が大幅に向上しています。 - ③ 重量バランスを考慮した設計:
最新の粘土瓦は軽量化が進み、構造計算上も耐震住宅に十分対応可能です。
台風にも強い!瓦屋根の耐風性能
「台風の風で瓦が飛ぶ」と思われがちですが、これも昔の話です。
現代の瓦は、台風や強風にも耐える構造になっています。
- 防災瓦のロック構造: 風圧を受けても瓦が浮き上がらないよう、瓦の裏側でしっかり噛み合う設計。
- 耐風試験をクリア: 一般社団法人 全日本瓦工事業連盟の基準では、風速50m/秒にも耐える性能を確認済み。
- 棟部分の補強技術: 漆喰や銅線を使った古い固定方法ではなく、現在は金具+モルタルで高強度施工を行う。
瓦の重量そのものが、むしろ台風時の浮き上がり防止に役立つこともあります。
つまり、きちんと施工された瓦屋根は軽くて強い屋根材に劣らない耐風性能を持っています。
瓦屋根の魅力は「強さ」だけじゃない!
瓦屋根には、日本の住まいにぴったりな魅力がたくさんあります。
- ◎ 優れた断熱性: 夏は屋根裏の熱を遮り、冬は暖気を逃さない。電気代の節約にもつながります。
- ◎ 耐久性が抜群: 瓦自体の寿命は50年以上。塗装も不要で、長期的に見てコストパフォーマンスが高い。
- ◎ メンテナンス頻度が少ない: 定期点検を10年に一度行うだけで、半世紀以上美しく保てることも。
- ◎ 環境にやさしい天然素材: 粘土を焼いて作る瓦はリサイクル可能。廃棄時も環境負荷が低い。
- ◎ 景観の美しさ: 日本の風土と調和する伝統美。時を経ても色褪せない落ち着いた輝きが魅力です。
瓦屋根の性能を最大限に活かすために
瓦そのものが丈夫でも、施工不良や漆喰・防水シートの劣化があると雨漏りの原因になります。
10年ごとの点検を行うことで、長持ちする屋根を維持できます。
まとめ:瓦屋根は“弱い”どころか、日本の気候に最も強い屋根
瓦屋根は重厚感だけでなく、防災性能・断熱性能・耐久性・美しさのすべてを備えた日本の伝統的な屋根材です。
正しく施工・定期的にメンテナンスすれば、50年、100年と住まいを守り続ける屋根となります。
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