屋根の漆喰点検は10年に一度を目安に行いましょう!その理由とは?
- コラム
瓦屋根の美しさと耐久性を支えている「漆喰(しっくい)」。
実はこの部分、屋根の防水性や耐久性を守る重要な役割を担っています。
しかし、漆喰は年月とともに風雨や紫外線で劣化し、放置すると雨漏りの原因にもなるのです。
この記事では、漆喰点検を10年ごとに行うべき理由と、劣化サイン・補修の目安について詳しく解説します。
漆喰の役割とは?
漆喰は瓦の接合部分や棟(むね)の下に塗られ、次のような役割を果たしています。
- 瓦同士を固定する: 瓦のズレを防ぎ、台風などの強風でも瓦が飛びにくくなる。
- 防水性を保つ: 雨水が棟瓦の下や屋根内部へ浸入するのを防ぐ。
- 屋根の美観を維持: 白く整った漆喰は、屋根全体の印象を美しく見せる。
つまり、漆喰は屋根の構造を守る要。瓦屋根を長く持たせるために欠かせない存在です。
なぜ10年に一度の点検が必要なのか
漆喰は瓦と違って「消耗品」です。
年数が経つと次のような変化が現れ、屋根の防水性能が低下していきます。
- ひび割れ・剥がれが起きる
- 黒ずみやカビが目立つ
- 漆喰が痩せて隙間ができる
こうした劣化を放置すると、棟の内部に雨水が入り込み、土台となる葺き土が流出したり、瓦がズレて落下する恐れがあります。
そのため、10年ごとに専門業者による点検を行うことで、早期に異常を発見・補修し、大規模な修繕を防ぐことができます。
漆喰の劣化を見極めるチェックポイント
次のようなサインが見られたら、点検・補修のタイミングです。
- 棟部分の白い漆喰が黒ずんでいる
- 漆喰にヒビ・剥がれがある
- 瓦の間から草が生えている
- 瓦がズレている、または浮いている
- 天井にシミや雨染みが出てきた
これらの症状がある場合、表面の補修(塗り替え)か、古い漆喰の撤去・再施工が必要です。
漆喰補修の種類
- 部分補修: ヒビや剥がれた部分のみを補修(数万円〜)。
- 棟全体の漆喰塗り直し: 範囲が広い場合、全体を塗り替え(数十万円〜)。
- 棟積み直し: 漆喰だけでなく土台や瓦のズレも修復(耐久性が最も高い)。
漆喰の点検・補修はプロに依頼を
屋根の上は高所作業となり、落下事故の危険もあるため、ご自身での点検は絶対にNGです。
プロの職人であれば、漆喰の状態だけでなく、瓦や防水シートの劣化まで総合的に点検できます。
まとめ:漆喰点検で屋根を長持ちさせましょう
瓦屋根はメンテナンスを怠らなければ、半世紀以上使えるほど耐久性に優れています。
しかし、その土台を支える漆喰が劣化すると、瓦のズレや雨漏りなどのトラブルに発展します。
10年に一度の点検を目安に、屋根の健康状態を確認し、安心して暮らせる住まいを守りましょう。
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