【雨漏り修理】瓦屋根の下葺き補強工事で住まいを長持ちさせる

「天井にシミができた」「雨の日にポタポタ音がする」――そんな症状がある場合、瓦の下にある防水シート（下葺き材）の劣化が原因かもしれません。

瓦自体は非常に丈夫で半永久的に使える屋根材ですが、瓦の下に敷かれている防水シート（ルーフィング）が傷んでしまうと、雨水を防ぐことができず雨漏りが発生します。

この記事では、瓦屋根の雨漏り修理として行う「下葺き補強工事」について、施工の流れやメリットを分かりやすく解説します。

瓦屋根で雨漏りが起こる原因

• 防水シートの経年劣化： 紫外線や湿気、温度差によってルーフィングが破れたり硬化する。
• 瓦のズレ・浮き： 強風や地震などで瓦が動き、隙間から雨水が侵入。
• 漆喰やコーキングの劣化： 瓦の固定部分の劣化で水が染み込みやすくなる。
• 施工当時の防水性能不足： 古いルーフィング材は耐用年数が短く、20年以上経過した屋根は要注意。

下葺き補強工事とは？

下葺き補強工事とは、既存の瓦を一度取り外し、劣化した防水シート（ルーフィング）を新しいものに張り替える工事のことです。
屋根の構造そのものを守るための、最も重要なメンテナンスのひとつです。

施工の流れ

1. 1. 既存の瓦を丁寧に撤去： 再利用できる瓦は保管しておきます。
2. 2. 古い防水シートを撤去： 劣化や破れ部分を確認しながら下地を清掃。
3. 3. 新しいルーフィングを施工： 雨水の流れを考慮しながら、重ね代を確保して張り付けます。
4. 4. 瓦を再設置： 既存の瓦を調整しながら葺き戻し、固定を強化します。
5. 5. 棟やケラバ部分の漆喰・板金も補修： 雨仕舞いを最適化し、長持ちする屋根に仕上げます。

下葺き補強工事のメリット

• 雨漏りの再発防止： 防水シートを新しくすることで、雨水の侵入経路を根本的に解消。
• 屋根の寿命延長： 下地まで補修するため、瓦本来の耐久性を活かせます。
• 見た目はそのまま： 瓦を再利用するため、外観を変えずに性能をアップ。
• コストを抑えられる： 瓦の葺き替えよりも経済的。

施工のタイミングと目安

• 築20年以上経過している。
• 天井にシミがある、またはカビ臭い。
• 台風や豪雨のあとに雨漏りが発生。
• 過去に一度も防水シートを交換していない。

放置すると、下地木材の腐食やシロアリ被害に発展する可能性もあります。
早めの点検・補強が結果的に費用を抑えるポイントです。

まとめ：見えない“下地”が屋根の寿命を決める

瓦屋根の雨漏りは、表面の瓦だけでなく内部の防水層の老朽化が原因であることがほとんどです。
見た目では分かりにくいため、専門業者による点検をおすすめします。

「雨漏りが止まらない」「屋根の状態を確認したい」など、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
ドローン点検も対応可能です。