無料見積・ご相談 電話で相談
blog

外壁と風の音について:家の静寂を取り戻す対策法

  • コラム
深夜の静けさを切り裂くような不可解な音が、あなたの安眠を妨げていませんか?もしかしたら、その原因は思いもよらない場所にあるかもしれません。
今回は、自宅の快適性と安全を重視する実用主義者の方々に向けて、外壁に関連する風の音の原因と効果的な対策方法をお伝えします。

□驚きの原因:自宅で聞こえた外壁からの風の音

1:深夜に聞こえる不可解な音の正体

穏やかな夜の静寂を突如として破るのは、まるでバイクのエンジン音のような異音。
一体どこから聞こえてくるのかと思いきや、その音源は意外にも自宅の外壁だったのです。
外壁内部に設置された透湿防水シートが、風の影響でバタつくことによって発生していたのです。

2:外壁内部の構造と音の発生メカニズム

木造住宅の外壁断面は、通常、外壁材、通気層、透湿防水シート、断熱材、内壁材で構成されています。
問題の透湿防水シートは、外壁材と断熱材の間に位置し、外部からの水分の侵入を防ぎつつ、内部の湿気を外に逃がす役割を担っています。
しかし、この透湿防水シートの固定が不十分な場合、強風によってシートが振動し、バタつき音が発生してしまうのです。

3:意外と多い事例と放置による影響

実は、この透湿防水シートの不適切な施工による異音問題は、それほど珍しいケースではありません。
多くの住宅で同様の事例が報告されています。
放置すれば、異音によるストレスだけでなく、シートの劣化や断熱性能の低下、さらには外壁材の損傷につながる可能性もあるため、早期の対処が求められます。

□実例から学ぶ!異音への対応策

1:神戸市西区の事例に見る原因の特定方法

兵庫県神戸市西区での事例では、2階の洋室の壁から頻繁に聞こえる「こんこん」という異音に悩まされていました。
原因を突き止めるために、室内の壁を一部撤去し、内部を調査。
その結果、外壁サイディングと透湿防水シートの固定不良が原因であることが判明しました。
異音の発生源を特定するには、このように壁の内部構造を直接確認することが有効です。

2:適切な固定による異音の解消

異音の原因が透湿防水シートの固定不良であると分かれば、対策は比較的シンプルです。
サイディングを取り外すことなく、外壁の下部から防水シートを適切に固定し直すことで、異音を解消することができます。
具体的には、水切りと外壁材の隙間にスポンジなどの緩衝材を挿入し、防水シートを外壁材に密着させる方法が効果的です。

3:専門家への相談と早期対処の重要性

異音問題に直面した際は、自己判断で対処するのではなく、建築の専門家や施工会社に相談することをおすすめします。
原因の特定や適切な対策方法について、プロのアドバイスを仰ぐことで、問題を速やかに解決に導くことができるでしょう。
異音を放置すれば、さらなる損傷や性能低下を招く恐れがあるため、早期の対処が肝要です。

□まとめ


外壁から聞こえる風の音の原因は、多くの場合、透湿防水シートの固定不良にあります。
神戸市西区の事例からも分かるように、室内からの調査により原因を特定し、防水シートを適切に固定し直すことで、異音問題を解消することができます。
住まいの快適性と安全性を守るためにも、異音に悩まされた際は、専門家に相談し、速やかに対処することが大切です。