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屋根の部材名称と役割を解説!リフォーム前に知っておきたい基礎知識

  • コラム

屋根のリフォームを検討されている皆さんにとって、専門用語の多さに戸惑うことはありませんか?
屋根の構造を理解することは、適切なリフォームを選択するために非常に重要です。
今回は、屋根の主要な部位と部材の名称、そしてそれぞれの役割を分かりやすく解説します。
リフォーム計画を進める上で役立つ知識を得られるよう、丁寧に説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
屋根の構造について理解を深め、安心したリフォーム計画を進めましょう。

屋根の主要部位名称と役割

棟の種類と特徴

棟は、屋根の頂上部分、複数の屋根面が交わる部分です。
形状によって、大棟、隅棟、降り棟(くだりむね)などと呼ばれ、それぞれ役割が異なります。
大棟は屋根の最も高い部分に水平に位置し、隅棟は、大棟から軒先に向かって伸びる棟です。
降り棟は、入母屋屋根(いりもややね)などに見られる、棟から斜めに下がる部分です。
これらの棟は、屋根全体の構造を支え、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
面戸漆喰(めんどしっくい)は、棟の土台を覆い、雨水の浸入を防ぐ役割を持ちます。

谷と谷樋(たにどい)の役割

谷とは、2つの屋根面が交わる部分で、V字状に窪んだ箇所です。
この部分は、雨水が流れやすいことから、雨漏りのリスクが高い場所でもあります。
谷樋は、谷部分に設置され、雨水をスムーズに排水するための重要な部材です。
谷樋の詰まりや破損は雨漏りの原因となるため、定期的な点検が必要です。

破風(はふ)と鼻隠しの違い

破風は、屋根の妻側(雨樋がない側)の端にある垂直な部分です。
破風板と呼ばれる板で覆われ、屋根の端を保護する役割があります。
一方、鼻隠しは、正面側(雨樋がある側)の軒先に取り付けられ、屋根の端を隠す装飾的な役割と、軒樋を支える役割を兼ねています。
破風と鼻隠しは、見た目の美しさだけでなく、屋根の耐久性にも影響を与えます。

ケラバの機能

ケラバは、妻側の屋根の端で、外壁よりも突き出している部分です。
雨風の吹き込みを防ぎ、建物を保護する役割があります。
ケラバの形状や材質によっては、デザイン性にも影響を与えます。

雨樋(あまとい)の種類と排水システム

雨樋は、屋根に降った雨水を地面に排水するための重要な設備です。
軒樋と縦樋から構成され、軒樋は屋根の縁に沿って設置され、雨水を縦樋に集めます。
縦樋は、雨水を地面に排水します。
雨樋の材質、形状、設置方法によって、排水効率や耐久性が異なります。

軒天と軒天ボード

軒天は、軒先の天井部分です。
軒天ボードは、軒天に張られる板で、美観の向上や断熱効果の向上に役立ちます。
軒天は、外気と直接接するため、劣化しやすい部分です。

庇(ひさし)の役割と種類

庇は、窓や出入り口などの開口部の上部に取り付けられた小さな屋根です。
雨や日差しから開口部を保護する役割があります。
庇の形状や材質は、デザイン性や機能性に影響を与えます。



屋根の部材名称一覧とそれぞれの役割

垂木(たるき)の役割と種類

垂木は、屋根の骨組みとなる木材で、棟木から軒先に向かって斜めに取り付けられます。
野地板を支え、屋根全体の強度を保つ重要な役割を担っています。
垂木の材質や間隔は、屋根の構造や強度設計に影響を与えます。

野地板の役割と材質

野地板は、垂木の上に敷かれる板状の部材です。
屋根材を支える下地として機能し、屋根全体の強度を保つ役割を担っています。
材質には、構造用合板やLVLなどが使用されます。

ルーフィングの防水性能

ルーフィングは、野地板の上に敷かれる防水シートです。
雨水の浸入を防ぎ、屋根材の下地を保護する役割があります。
ルーフィングの性能は、屋根の防水性に大きく影響します。

屋根材の種類と特徴

屋根材には、瓦、金属板、スレートなど様々な種類があります。
それぞれの材質、形状、色によって、耐久性、デザイン性、価格などが異なります。
屋根材を選ぶ際には、建物のデザイン、予算、地域の気候などを考慮する必要があります。

その他の屋根部材

棟瓦は、棟の部分に設置され、雨水の浸入を防ぎます。
瓦や金属板は、屋根材として使用され、建物のデザインや耐久性に影響を与えます。

屋根部材名称を理解する重要性

屋根部材の名称を理解することは、リフォーム計画を進める上で非常に重要です。
専門会社との打ち合わせをスムーズに進めることができるだけでなく、見積書の内容を理解するためにも役立ちます。



まとめ

今回は、屋根の主要部位名称(棟、谷、破風、鼻隠し、ケラバ、雨樋、軒天、庇)と、屋根部材名称(垂木、野地板、ルーフィング、屋根材、棟瓦など)を解説しました。
それぞれの役割を理解することで、屋根のリフォーム計画をよりスムーズに進めることができるでしょう。
雨漏りしやすい箇所や、部材の役割、屋根の種類による部位名称の違いなどを理解することで、より的確なリフォーム計画を立てることができるはずです。
不明な点があれば、専門会社に相談することをお勧めします。
屋根の構造を理解することは、安心安全な住まいを守るために不可欠です。
この知識が、皆さんのリフォーム計画に役立つことを願っています。