劣化を放置すると実際どうなる?|築20年・30年の瓦屋根で起きうる雨漏りについて
劣化を放置すると実際どうなる?|築20年・30年の瓦屋根で起きた雨漏り実例
「瓦屋根は丈夫だから、多少の劣化なら問題ない」
そう思って点検を後回しにした結果、雨漏りにつながってしまったケースは決して少なくありません。
瓦そのものは長持ちしますが、劣化が進むのは瓦を支える周辺部分です。
そしてその劣化は、気づかないうちに家の内部へダメージを広げていきます。
この記事では、築20年・30年の瓦屋根で多い劣化TOP5を放置した場合に、実際に起きやすい雨漏りトラブルを、屋根専門業者の視点で解説します。
ケース①|漆喰の剥がれを放置 → 棟内部から雨漏り
最も多いのが、漆喰の劣化を放置したことによる雨漏りです。
漆喰が剥がれると、棟瓦の内部に雨水が侵入しやすくなります。
最初は表に症状が出にくく、
- 天井に薄いシミが出始める
- 雨の日だけポタポタ音がする
といった形で現れます。
この段階で対応できれば軽微な補修で済みますが、放置すると棟の積み替え工事が必要になるケースもあります。
ケース②|棟のズレを放置 → 台風時に一気に雨漏り
築20年以上経つと、地震や強風の影響で棟がわずかにズレていることがあります。
普段は問題なくても、
- 台風や集中豪雨
- 風向きが変わる強風
といった条件が重なると、ズレた部分から雨水が一気に侵入します。
結果として、一度の台風で天井裏が濡れてしまったというご相談も珍しくありません。
ケース③|瓦のズレを軽視 → 下地が腐食
瓦が割れていない場合、「まだ大丈夫」と判断されがちですが、ズレや浮きは要注意です。
瓦の隙間から侵入した雨水は、
- 防水シート
- 野地板(屋根の下地)
へと少しずつ染み込みます。
気づいた時には、下地が腐食し、部分補修では済まなくなっていたというケースもあります。
ケース④|防水シートの劣化に気づかず雨漏りが慢性化
瓦屋根の防水性能を支えているのが、瓦の下にある防水シート(下葺き材)です。
築20〜30年を超えると、
- 硬化
- 破れ
- 防水性能の低下
が進行します。
この状態を放置すると、雨漏りが断続的に続き、原因特定が難しくなるため、結果的に工事規模が大きくなる傾向があります。
ケース⑤|雨樋の不具合を放置 → 屋根全体の劣化が加速
雨樋の詰まりや変形も、雨漏りの引き金になります。
雨水が適切に排水されないと、
- 屋根に雨水が回り込む
- 外壁や軒先が常に濡れる
といった状態が続き、屋根全体の劣化スピードが一気に早まります。
雨漏りは「ある日突然」ではなく、徐々に進行しています
多くの雨漏りは、突然起きたように感じられますが、実際には何年も前から小さな劣化が積み重なった結果です。
だからこそ、
- 壊れてから直す
- 雨漏りしてから考える
のではなく、築20年・30年での点検が非常に重要になります。
築20年・30年は「雨漏りを防ぐ最後の分岐点」
このタイミングで点検を行えば、
- 大規模工事を避けられる
- 住まいの寿命を延ばせる
- 結果的に負担を抑えられる
可能性が高くなります。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」
そう思っている今こそ、点検のベストタイミングです。
雨漏りを未然に防ぐためにも、まずはお気軽にご相談ください。